本WG(ワーキンググループ)について

背景

車の電子システムの高度化

高性能化、高機能化、経済性向上(低コスト化、低燃費化)、信頼性・安全性向上、快適性向上や対環境性(排ガス規制への対応)向上等のユーザーニーズや社会的要請に応えるため、車のエレクトロニクス化が急速に進んでいます。その結果として車に搭載されるECU(Electric Control Unit:電子制御装置)の担う機能の増大、また、その実現に用いられるソフトウエアが大規模化、複雑化しています。そのためECUの開発に要する期間やコストの増大、あるいは、信頼性の確保への対応が課題となっています。

モデルベース開発の本格活用における課題

ECUの機能の増大、ECUで用いられるソフトウエアの大規模化や複雑化に伴う開発期間の長期化や信頼性の維持などの開発上の問題に対応するために、従来の実機を用いたECUの開発方法に変わり、シミュレーションを用いて開発を行うモデルベース開発(MBD:Model-Based Development)を用いた開発方法が注目されています。しかしながら、MBDの本格活用によるECUの開発を実現するためには、シミュレーションに用いるモデル、ツール、開発プロセス等に関わる課題が指摘されています。

仮想マイコン応用推進協議会vECU-MBDワーキンググループ

仮想マイコン応用推進協議会vECU-MBD(Virtual ECU Model-Based Development)ワーキンググループは、車のECUの開発と利活用の効率化を実現するための技術や開発環境の構築に関する提案を行うことを目的としています。

活動内容

本ワーキンググループでは、ECUのMBDによる開発に関わる技術上、および、ビジネス上の課題の解決に向けたガイドの作成、実証例題の作成、および、啓蒙活動等の活動を行っています。

・ 仮想マイコン応用推進協議会vECU-MBDワーキンググループの活動紹介

参加メンバー

本ワーキンググループは、2010年4月から活動を開始し、下記の車の開発や利活用に関わる、自動車完成車メーカ、部品メーカー、半導体メーカー、ツールメーカー、および、研究機関に所属する技術者や研究者の有志により構成しています。
イータス株式会社、株式会社インターバディ、株式会社ヴィッツ、Australian Semiconductor Technology Company株式会社、オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社、ガイオ・テクノロジー株式会社、マレリ株式会社、公益財団法人九州先端科学技術研究、サイプレス・イノベイツ株式会社、株式会社ゼロソフト・アシストテクノロジー、株式会社シンコム、dSPACE Japan株式会社、東京コンピュータサービス株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社、日産自動車株式会社、日本ケイデンス・デザインシステムズ社、日本シノプシス合同会社、一般財団法人日本自動車研究所、日立Astemo株式会社、株式会社日立産業制御ソリューションズ、株式会社デンソーテン、ボッシュ株式会社、株式会社富士通コンピュータテクノロジーズ、株式会社ティーツー・ラボラトリ、マツダ株式会社、三菱電機株式会社、株式会社モーデック、菱電商事株式会社、ルネサス エレクトロニクス株式会社(コアメンバー:計30機関) 【順不同】(2021年1月)

本WGは略称として「vECU-MBD WG」または「vECU-MBDワーキンググループ」と称する場合があります。正式名称は「仮想マイコン応用推進協議会vECU-MBDワーキンググループ」です。


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